年齢や性別に関係なく、腰の痛みに悩まされている人が増加しています。
腰痛の原因には大きく分けて
①腰の骨や筋肉などに異常がある場合。
②ほかの病気などによって生じている場合。
③心因性など非器質性の場合などが考えられます。
③は「ストレス」や「うつ」「不安」が深く関わっていると考えられています。
腰痛の原因がはっきり特定できるのは全体の約15%にすぎません。
筋肉や筋膜による腰痛は
不良姿勢や、長時間の同じ姿勢により腰背部に筋肉の硬結ができ
局所の血行が不良になったりすることで、結果として痛みを受け取る神経が刺激され
持続的に筋肉痛が起こり、腰痛になると考えられています。
①のパターンは患者数の多いパターンで、「腰部脊柱管ヘルニア」と「腰部脊柱管狭窄症」が知られ、
関節突起間部の、「腰椎分離すべり症・腰椎分離症」があります。
中高年には、脊柱管狭窄症や脊柱の圧迫骨折が多いようです。
※動脈剥離などの、急な激しい腰痛や背部痛を伴う痛みを放置すると命に関わるので危険です。
※体の動きに関係なく強い痛みが出現した場合は注意が必要です。日中の活動時だけでなく、安静時や夜間にも腰が痛んだりするのも危険な腰痛といえます。
①発熱がある
②体重が減っている
③安静時にも痛みがある
④足など広範囲にしびれがある時は
腰痛は背骨、骨盤、筋肉の施術が重要ですその中の筋肉について説明します。
①背骨のすぐ傍を通る脊柱起立筋
②ももの付け根にある腸肋筋
③太ももの後ろにあるハムストリングス筋
この3つが腰痛の施術で外してはならない筋肉で、他に多裂筋、大殿筋、中殿筋も外せません。
筋肉の特徴
脊柱起立筋は腸肋筋、最長筋という筋肉があり、背骨の両脇を通り骨盤から頭部までつながる長い筋肉です
背骨を維持し姿勢を正す重要な筋肉です。
関連する疾患
筋肉の特徴
腸腰筋は股関節の屈曲を行う(脚を持ち上げる)最も重要な筋肉です。
腸腰筋の拘縮(硬くなる)は腰椎(背骨)の前彎(反り腰)を引き起こし、逆に腸腰筋が弱くなると腰椎は後傾になり腰痛の原因となる。
腰部脊柱管狭窄症にみられる馬尾性間欠歩行は(一定時間歩くと足にシビレがでる)腸腰筋の拘縮によるケースが多い。
関連する疾患
筋肉の特徴
股関節の伸展ならびに膝関節の屈曲に作用する。
ハムストリングスの拘縮は立位での体前屈時において骨盤前傾の制限因子となり、屈曲型腰痛(前屈痛)の原因となる。
関連する疾患
整体の施術は、手技で行うことにより、筋肉の凝りや筋肉の異常を素早く察知できます。
手技で硬くなった筋肉を解し
東洋医学の”ツボ”(経穴)や流れ(経絡)を用いた施術により施術効果が高まります。
施術中に施術の痛みがないかお聞きしますので、痛みのない施術を心がけています。
(写真1)
骨盤後傾とは、頭が前へ傾き背中が猫背になり膝が曲がった姿勢
を見かける事があると思います
(写真1)の姿勢が骨盤後傾姿勢です。
骨盤後傾の簡単に見分ける方法として
壁に背を付け腰と壁の間に手のひらが入りずらいければ骨盤後傾の可能性があります。
骨盤が後傾だと膝が曲がり膝に繋がる筋肉は常に緊張状態になり膝痛の原因になります。
骨盤が後傾することで腰が曲がり猫背の姿勢になり腰部にズレが生じ腰の筋肉は
常に緊張し腰痛の原因になります。
背骨が猫背の姿勢だと首頭が前へ倒れ首から肩にかけての筋肉は緊張し肩凝り、首コリの原因になります。
①疲れて椅子やソファーに座るとき時は、ユッタリと力を抜いて楽な姿勢で座ってしまします、この状態が長引くと骨盤後傾の状態になりやすい。
②デスクワークで前かがみの姿勢は骨盤が後傾の状態になり、この姿勢も常態化すると骨盤後傾になります。
③脚を組んで座ると骨盤が後傾になりやすい。
④半腱様筋や大腿二頭筋のハムストリングが柔軟性が失われると坐骨結節が引っ張られるので骨盤は後傾しやすくなります。(ストレッチで改善する)
座った状態で足にタオルをひっかけ上半身を床に付ける、タオルを手前に引き寄せる、そのとき、膝は軽くゆるめた状態にする。反対の脚も行う。
伸ばしたい脚を反対側に倒し、手で引き寄せるように臀部から腰部にかけてストレッチします。
頭は脚と反対の方に向ける。
10~20秒間キープ、3回行う。
後ろの骨盤に手の平を下にして骨盤を前へ押す
一番判りやすいのが反り腰の姿勢です、特に若い女性に多く見かけます。
一見姿勢が良さそうに見え、女性らしく見えます。
骨盤が前傾している簡単な見分け方は、壁に背を付けて壁と腰の間に握りこぶしが入る様だと骨盤前傾の傾向があります。
骨盤前傾だと股関節は骨頭被覆が増大しており、安定しています。(下図参照)
骨盤前傾角度が大きくなると、腰椎は過度に前傾し、椎間関節症や仙腸関節症などの腰痛を引き起こさせます。
〇脊柱起立筋・腸腰筋・大腿直筋の柔軟性の低下で骨盤は前傾しやすくなります。
〇ヒールの高い靴をよく履くと、前へつんのめる状態になるため、倒れないように体の重心を後ろにするため、背骨を反らすようになり骨盤が前傾にやりやすくなります。
〇妊娠や肥満でお腹がでますと自然と背骨を反らし重心とるため、骨盤は前傾しやすくなります。
①片膝を地面につけます、膝が痛いときはタオルかクッションがあると膝が痛くありません
③両手を前の膝か腰にあて重心を下げ前方へシフトしていきます。
③股関節の前部が伸びていることを確認してください。
④10~20秒保持してそれを3セット行います。
⑤反対の脚も同様に行います。
両手、両膝を床につけて四つんばいの姿勢をとる。
顔は下に向けておく。
息を吐きながらゆっくり肩甲骨のあたりを上にあげていく感じで背中を丸める。
仰向けになって膝を抱える。
身体を小さく丸めるようにして30秒~60秒間ストレッチをする。
15秒ほど休み、3回繰り返す。
※思いついた時に何処でも腹筋を鍛えることが出来ます。
吸玉施術は電動真空ポンプと強化ガラスカップで皮膚に吸着させて(お血)を解消して血流を改善して症状を改善する施術です。
症例は吸玉施術の写真です。
60代 男性
腰痛,間欠性跛行。
背屈、前屈、側屈でお尻側に痛みが出る。
梨状筋症候群」の疼痛誘発テストでは陽性。
←吸玉施術。
←カップを外した状態。
カップを吸着させた状態と外した時の状態です。
全てのカップの吸引圧は同じですが、色の違いが確認できます。
お血の状態が色で現れ違いが一目で確認でき、施術のヵ所を決める重要な吸玉施術の色素反応の違いです。
<効果>
間欠性跛行はなくなる。
腰痛はだいぶ良くなる。
。
仙腸関節は骨盤にある関節で、仙骨と腸骨の間にある関節です。
関節ですので、強靭な靭帯で繋がり、動きの少ない関節です。
この関節は上半身と下半身を繋ぐ重要な関節で緩からず強固につながりすぎない関節で、僅か数ミリ程度しか動きません。
腰椎の痛みの原因として、脊柱管 狭窄症や椎間板ヘルニア、脊椎すべり症などは座骨神経痛と呼ばれ、腰痛と呼ばれ症状です。
この関節は日常生活で中腰での作業や不用意な動作や長時間の同じ姿勢での繰り返しで、
仙腸関節の動きが悪くなり、微小な不適合が生じ痛みが発生します。
特に仙腸関節周辺の痛みを、指一本で痛みの箇所を指し示すことができるのが特徴です。
腰痛は発症してから1ヵ月以内に改善することが多いのですが、3か月以上痛みが持続する場合は「慢性腰痛」といいます。
慢性腰痛の場合は椎間板の障害や神経の圧迫が原因のものもありますが、ストレスやうつ、不安が深く関わっているのもあるのではないかと考えられます。
現代人の多くは、日々のストレスにさらされています。職場や家庭内、友人関係のストレス、高齢者では健康に対する不安や寂しさなどもストレスの原因になります。
こうしたストレスが慢性腰痛を悪化させるのは、脳に痛みが伝わる仕組みと関係しています。
人の体は痛みが起こるとその信号が脳に伝わって、脳の中心部からドーパミンという神経伝達物質が放出されます。
その刺激によって脳内麻薬のμ(ミュー)オピオイドという物質が多量に分泌されて、痛みの信号が脳に伝わらないように働きます。
ところが、脳がストレスに長くさらされると、痛みの信号が脳に届いてもドーパミンの放出が抑えられてしまうのです。
そのため、μオピオイドによる痛みの抑制効果が機能しなくなって、わずかな腰の痛みでも強く感じたり、痛みが長引いたりするように考えれれています。
そこで、ドーパミンをより多く出るように日頃から心掛けましょう。
自分で出来るストレス解消法は人それぞれですが、運動を取り入れたストレスを解消法を取り入れてみましょう
腰が痛いのに運動は無理だと思うかもしれませんが、慢性腰痛の緩和には運動療法が有効なことが証明されています。
運動によって血液の循環がよくなると、脳内の血流もよくなるようになります。
これによつてμオピオイドの仕組みが改善されて、腰痛が抑えられるようになります。
自分が楽しいと感じながら運動することです。
脳がうれしい、楽しいと感じると、多量のドーパミンが放出され腰痛が和らぎます。
散歩やウオーキング、サイクリングや可能ならテニスやゴルフなどに徐々に取り組むのもよいでしょう。
他にストレスからくる慢性腰痛の改善のしかたとして「認知行動療法」が注目されています、ふだんとは違う捉え方を探るトレーニングで、
自分の考え方を修正するのではなく、自分の考え方を分析し、その偏りに気付くことで、腰痛の改善に役立ちます。
日々の生活で、何か嫌な気持ちになることがあったとき、ノートなどに、状況、そのときの考え、行動、気分などをできるだけ詳しく書き出しましょう。
そこから、ほかの考え方や見方ができないか探っていきましょう。
これらを心がけ、ストレスを溜めないように心がけて欲しいです。